Twitterで見かけたハッシュタグ #ポリアモリー
こんにちはふわぽりー(@FuwaPoly)です。
先日、何気にTwitterで #ポリアモリー と検索してみたのですが #不倫 #セフレ #浮気 というハッシュタグが一緒に記載されているツイートをいくつか見かけました。
浮気願望がある人や実際に浮気するかどうかは別として興味がある人をポリアモリーという言葉で引きつけようとするためかなあ、と思いながらツイートを眺めていました。
「ポリアモリーという言葉をを不倫や浮気の言い訳に使わないでほしいなあ」というの感想ですが、ハッシュタグのように文字で「ポリアモリー」と書くだけならとても簡単なので「こういうふうに使う人もいるか」と少し腑に落ちてしまいます。
また、ツイートした人たちやフォロワーさんたちは、不倫や・浮気をしたい人、セフレが欲しい人のためにハッシュタグでポリアモリーって使ってツイートして多くの人にアプローチしたいんだろうなとも想像できます。
(ちなみに私はセフレという言い方は好きではないので以下、”夜のお友達”と表記しますので予めご了承ください。昼間もするけど、というツッコミはなしでお願いします…。)
このように不倫や浮気などのハッシュタグとともにツイートされるのはポリアモリーを「複数のパートナーと関係を築くこと」と解釈して、不倫や浮気への願望がある人に響きやすいのかもしれませんね。
一対一の交際を誠意的だと考える人(モノガミー)には「複数の相手と交際などけしかんらん」「ただの浮気でしょ。」「不倫を容認している」と言われても仕方ありません。
そのように考える人の内心は尊重します、ごもっともだと思います。
かといって逆にポリアモリーを笠に着て「ポリアモリーだから不倫でもなければ浮気でもない!」というのは違うと思っています。
だってそんな言ってしまうとすべての不倫や不貞行為が容認されてしまい、貞操概念も何もなくなってしまいますから。
そもそもポリアモリーを一言で表すなら「合意の上で複数のパートナーと誠実に関係を築くこと」です。
”複数のパートナー”とは1対複数のときもありますし複数対複数のときもあります。
たとえポリアモリーを自称していようと「合意なき関係性は不誠実です」
ポリアモリーという考え方はこれを書いている2020年現在、少数派(マイノリティ)です。
しかしポリアモリーという考え方を強要や推奨するつもりもなければ、マイノリティだけど権利を認めてほしいなんて言う気もありません。
デモや署名活動も主張する立派な行為ですが、もし私が権利を認めて欲しいと望むなら、選挙を通じて立法に訴えます。
私は「ポリアモリーという考え方がある」ということをここに記しているだけでそれ以上でもそれ以下でもないつもりです。
ポリアモリーは浮気や不倫を推奨する考え方ではない
一般的に、複数のパートナーと関係を築くことを不倫や浮気と言われるのは私も理解しています。
モノガミーの人たちから見れば「合意の上で誠実に」があっても不誠実だと感じてしまうのでしょうから。
そんな日本の環境を理解し、さらに「合意の上で誠実に」という考え方を組み込んで、さらには実践することで不倫や浮気かろうじて一線を引くことができるのがポリアモリーだと思っていますが世間にどう理解されるかは別として。
そうなると自然と
「ポリアモリーの人は浮気や不倫をしないの?」
という疑問が浮かぶのではないでしょうか。
結論から言えばポリアモリーを自称し、複数のパートナーと関係を築く人が必ずしも不倫や浮気をしていないとは言い切れないと思っています。
ポリアモリーをパートナーに告げてお付き合いしている人も「これ以上パートナーを増やされるとイヤ」と言われたりしたら新しいパートナーが出来たときに黙っているかもしれません。
しかし典型的なのはそもそも「パートナーに他のパートナーがいること(新たに出来たこと)を告げていない場合」でしょう。
このようなケースは浮気や不倫に当たると私は考えています。
何度も書いていますがポリアモリーとは「合意の上で複数のパートナーと誠実に関係を築くこと」です。
自分がポリアモリーという少数派(マイノリティ)であることを誰かに告げることはとても勇気がいることです。
嫌われるかもしれません。偏見の目で見られるかもしれません。
それを恐れてポリアモリーと自認していても、なかなか言い出せない、というのは考えられます。
人には知られたくないのひとつやふたつ、誰にだってあります。
すべてを詳らかにする必要はありません
しかし、
ポリアモリーであることを伝えないのは自分の都合を優先して大切なパートナーへの裏切り行為です。
ポリアモリーは自分の中だけではほぼ完結しません。
パートナーと誠実な関係を築くために、少なくともポリアモリーであることを知ってもらう必要があります。
その先は人それぞれで、パートナーが何人いるのか、どんな人なのかを話すかどうかはパートナー次第でしょう。
自己中心的な言動はパートナーへの誠意とは到底言えません。
ポリアモリーもモノガミーも浮気というのは不誠実さそのものを指すのかもしれません。
逆に言えば「合意の上で誠実な関係」という前提があるポリアモリーにおいて不誠実である時点で浮気という言い方もできるかもしれません。
ましてやポリアモリーは浮気や不倫を推奨したりする考え方でないことを改めて強調したいと思います。
ポリアモリーの浮気対策、ポリアモリーをヤメる!
では誠実と不誠実の境目はどこにあるのでしょうか?
ポリアモリーの人(Pさんとします)がある人(Aさんとしましょう)に好意を抱いたします。
Aさんはモノガミーです。Pさんの好意は理解できますがポリアモリーという考え方を到底受け入れることが出来ません。
それでもPさんはAさんへの好意を諦めることが出来ません。
こういうときはどうすればよいでしょうか。
答えは実にシンプルです。
- Aさんへの好意を諦める
- もしくはPさんがポリアモリーをやめてモノガミーになる。
荒っぽい言い方をすればPさんがAさんに好意を抱いているのはPさんの勝手です。
しかもAさんにはポリアモリーの考え方を受け入れられません。
ポリアモリーに限らない話ですが、好意を抱く人に誠実であるのは人として当たり前のことだと思います。
ポリアモリーだからといってAさんに考えを強要するのは良くありませんし、説得したとしてもいつ気が変わるかわかりません。
だったらポリアモリーをやめてモノガミーになる。
ポリアモリーという生き方、ポリシーを貫いてAさんへの好意を諦めるのかっこよく見えるかもしれません。
でも反面、考え方の合わない人とは交わらない排他的な人ともいえます。
排他的なのがすぎると先鋭化していきます。その先に待っているのは 好意を抱くAさんとの良好な関係はどころか他の人間関係にまで影響を与える可能性があります。
過ぎたるは及ばざるが如し
ポリアモリーは人として誠実であることが前提です。
だったら、本当に大事な人のためにモノガミーになるという選択肢を持っていることは、ひとつの誠実さのではないでしょうか。
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